管理職になって突き当たる壁の一つに

「仕事を割り振ること」

があります。

 

仕事が割り振れない理由は大きく分けて2つ。

 

１「自分でやった方が早い」の呪縛

 

現代はマネジャーに求められている要素は多く

ただマネジメントをやっていればいいわけではなく

プレイヤーとしての役割も求められています。

 

ハイパフォーマーがマネジャーとして選ばれています。

 

だから

実際に自分でやった方が早いのです。

 

けれども

誰にも割り振ることなく

自分でやっているかぎり

 

部下の成長は望めないし

自分では、やっているから忙しい。

 

やった気になっているから

たちが悪い。

 

周りが成長しないことにイライラし

できないからと

また自分ですべてやろうとする。

 

これではその部の成長は望むことはできないでしょう。

 

２部下の成長を恐れている。

 

まさかと思う方もいらっしゃると思いますが

無意識に自分よりも成果を出すことを恐れているマネジャーは

多くいます。

 

自分がマネジャーであることを忘れて

プレイヤーのままだということですね。

 

そのままでは

「会社からの期待に応えられていない人物だ」

という烙印を押されてしまうということに気づいていないのです。

 

現代のマネジャーはハイパフォーマーであり

成功体験もたくさんあります。

 

けれどもそれはあなただけの成功方法です。

 

マネジャーになったからには

部下が仕事において何を大切にしているのかを知り

その大切なことを達成するために

何をすればいいのかをそれぞれに考えてもらう。

 

誰とも違うオーダーメイドの仕事の地図を自分自身で作る。

 

それができるのが1ON1ミーティングなどです。

 

ピーター・ドラッカーは著作「マネジメント」の中で

次のように述べています。

 

以下引用

”成果とは長期のものである。

すなわち、まちがいや失敗をしない者を

信用してはならないということである。

 

それは、見せかけか、無難なこと

下らないことにしか手をつけない者である。

 

成果とは打率である。弱みがないことを評価してはならない。

そのようなことでは、意欲を失わせ、士気を損なう。

 

人は、優れているほど多くのまちがいをおかす。

優れているほど新しいことを試みる。 ”

引用終わり

 

一番失敗しない方法は

何もやらないことです。

 

代わりに

常に目標達成し続ける人は

目標が低すぎる

本人がチャレンジしていない

 

という可能性があるのではないでしょうか。

 

マネジャーは

チャレンジングな目標を本人が見つけ出すのを助け

それが適正な難度なのかを見極め

チャレンジし続けるよう応援し

達成したときに共に喜ぶ。

 

それがマネジャー自信の喜びとなる循環ができれば

共に伸び行き成長し続ける

最高の場所ができます。

そう思えたのは

私が前職で

任せるよりも早いし感謝もされるし

自分で仕事を抱えたほうがいいと信じ続けて

抱え続けて

身体を壊してからのことです。

 

任せるよりも早いというのは

任せていなかったから部下が成長できていなかっただけだし

 

感謝の言葉はそう言う以外の選択肢を与えていなかっただけだと

当時の私はわかりませんでした。

 

水泳のリレーでオリンピックに出たことのある人が言いました。

 

「自分ひとりの記録よりもリレーの方がいい泳ぎができることが

よくあるんです。」

 

自分のためよりも誰かのため

周りに貢献することが

何よりも自分の達成感につながるということを

数多くの失敗から私は学びました。

 

頑張っているマネジャーの皆さん

その頑張りはどこに向かっていますか？

部全体のゴールへと向かっていますか？

 

Yoshiko＠HATARAKU

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