パワハラ防止法が6月から施行されていることは
みなさまご存知の方が多いと思います。
職場のパワハラの定義は下の3つの要件を満たしたものと言われています。
- 優先的な関係を背景とした言動
- 業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの
- 労働者の就業環境が害されるもの
上の立場の人が業務上必要な範囲を超えて
相手が業務ができないほどの影響を与える行動に対して
企業は指導を行わなければならないということです。
ここで問題なのは
わかっていても知っていても伝えていても
「ハラスメントは起きる」ということです。
なぜでしょうか？
パワハラを起こしてしまう人には
色々な理由があると思いますが
その中の一つに
「だってそれが普通だから」
という気持ちがあるからです。
- 自分だって同じようなことを言われてきた
- 上のものとして下に厳しくせねばならない
- 「普通」こうあるべきだ
残念ながらそれは
「あなた」にとっての普通であり
それが万人に通用するものではないものなのです。
空いている電車で優先席が空席だった時あなたは座りますか？
ある人がこういったことがあって
「なるほどなあそんな考え方もあるんだ」
と思ったのですが
その人が言うには
「自分は優先席に座るべき人が来たらすぐに変わってあげるよ
でもね、変わってあげない人が座っていたら座りたいお年寄りや
妊婦さんが座れないでしょ？だから席取りの意味で
あえて座ってるの」
・・・・・(笑)
それを聞いていたもう一人の人は
「それだと本当は気分が悪かったりあまり目立たない妊婦の人が
座りたいと思っても座れないかもしれないじゃない」
と言っていて、言われた人も
「なるほどな！そりゃそうだね！」と納得していました。
人はそれぞれ違った価値観を持って暮らしています。
自分が普通だと思ったこともほかの人にとっても普通ではないかもしれない。
それが「違う」ということに気が付かないと
どこまで行ってもハラスメントは無くならないでしょう。
まずは「違う」ことを知り、認める。
多様性を受け入れて
上の立場の人は自分の影響力をきちんと見極める。
特に自分の「べき、ねば」を感情に任せての押しつけは
パワハラです。
これからは
仕事に対しての取り組み方なども「働き方改革」により
より一層様々な価値観で取り入れられて行くことでしょう。
「仕事は何においても優先されて残業もいとわない」
と思う上司が
「家族や子育てこそが一番重要です」
という部下に対して
「お前のそういうところが甘いんだ！」
となったらどうなるか。
それはもう皆様にはお分かりでしょう。
まずは「普通」はあなたの中にあるあなただけのオリジナルな世界であり
人それぞれの世界があることを知ることから。
Yoshiko＠HATARAKU
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